私,何十年も前の学生時代から,音楽鑑賞が趣味のひとつでした。まあ,聴く音楽は,クラシックなどと言った高尚なものではなく,アイドルの歌謡曲から始まり,ニューミュージック(今となっては死語ですが…)等へと移っていったのですが。
しかし,何分にもこだわりが強い悪癖から,アイドルの歌謡曲を聴くのにも,音質を求めるようになったわけで…
その昔は大きなスピーカーにアンプをつなぎ,アナログのレコードプレーヤーからCDプレーヤーへと時代は移っていったわけです。
しかし,一旦iPodやWalkmanといったMobileオーディオに足を踏み入れたとたん,プレーヤーにしても,イヤホンにしても,いつもの悪癖が発動してしまったのであります。
イヤホンスパイラル
よく,「イヤホンスパイラル」という言葉が使われます。
よりいい音を求め,次々に高級なイヤホンに手を出してしまう「イヤホン沼」,自分の好みの音質を求め続けてしまうあまりに,自分自身でも何を追求していたのかよく分からなくなる状態…。
これ,1万円を超えるイヤホンを買い出したら危ないですよ(笑) そう思いませんか?
私もシュアー,ウエストン,アルティメットイヤーズ,ゼンハイザー等々,いろいろと手を出し,右往左往しました。そしてついには,se846,w60,ie800等の高級機に手を染め… ああおぞましい!
自分にとっての最高を求めてCUSTOM
でも,満足できないんですよ。結局。正しく言えば,どの機種もすばらしい点があるのですが,どこかに自分の好みと合わないところが必ずあって,いつしかそれが我慢できなくなるのです。そしてまた迷います。実際,ウエストンのUM-Pro30やシュアーのSE846などは複数回買い直してますし。ヤフオク様々です。
そこでたどり着いたのが,自分の耳型に合わせて作る「カスタムIEM(イン・イヤー・モニター)」です。自分の耳に合っているなら,満足できるものを手に入れられるのでは・・・と考えたわけです。折しもカスタムが徐々に認知されはじめ,イーイヤホンさんなどではブログや動画などでも盛んに紹介し出しました。
昨年,カスタム第一弾として,カナルワークスという国産メーカーのイヤホンを購入したのですが,満足できず(この点については後に書きたいと思います)。自分の耳型に合わせているものですから,オークションに出しても高価な値が付かず,もはやカスタムもあきらめていたのですが,1年後に病気が再発。一番のお気に入りの音質だったウエストンに最後の望みをかけ,「これでだめだったらあきらめよう」という思いで,ウエストンカスタムの最上級機ES60のオーダーに踏み切ったわけです。
※コンシューマ機で,W80が発表されましたので,もうしばらくするとES80なんて ものが出てくるのではないでしょうか。
トラブル続き アメリカンクオリティー
通常は178000円ほどするこのES60。まあ,これだけの金額を出そうとする時点である意味行っちゃってますが・・・。この夏に円高還元キャンペーンなるものがあり,2万円引きで購入できるチャンスがありました。このほか,オプションのフェイスプレート作成に関しても5000円割引。もしかするとこの割引がなければ,2度目のカスタムに足を踏み入れることはなかったかもしれません。
8月20日にオーダーし,実際に手に入ったのは10月20日。しかし,この2ヶ月間に実にいろいろな体験をしました。今後の購入を検討されている方の参考になるかもしれませんので,あえて書かせていただきます。
実は1ヶ月半ほどで納入の連絡が購入店から来たのです。購入店の名前は書きませんが,ブログ内で名前を出させていただいたイーイヤホンさんではありません。
「商品が届いたのですが,フェイスプレートがオーダーしたものと全く違っている」とのこと。ウエストンの制作動画などでは,何回も,念入りにオーダー内容をチェックしていることを強調していただけに,何とも残念な結果。重ねて,購入店や代理店の当方への連絡も大変拙いもので,思わず電話越しに「ガキの使いじゃないんですよ」と言ってしまったほど。ミスはしょうがないにしても,その連絡や対応はしっかりしましょうよ。
メーカーや代理店は選べませんが,発注するお店は信用できるところを選びましょう。私が利用したお店も,一般的には有名なところだっただけに,残念でした。
アメリカに再送され,私の手に届くまでが2週間。私の素直な感想は,
「なんだ,やる気になればすぐつくれるじゃん。」
ということ。ここら辺の製造に関する信用性は,やはり日本のメーカーの方が格段に優れていると思いました。
こちらがオーダーしたWestone ES60。ウエストン社のイメージカラーであるオレンジのばかでかいケースには,乾燥剤,クリーニングウエス等が入っています。大きすぎて持ち運び用の普段使いにはとうてい使えませんが。ケースに結びつけられているタグの裏には,私の名前とシリアルナンバーが。ちょっとだけ自尊心がくすぐられます。
イヤホン本体も,思い切ってネオンオレンジを選択してみました。50の親父には派手すぎるかとも思いましたが,イーイヤホンの紹介動画で,「リョータさん」が派手なネオンピンクのES60をオーダーしており,その色合いが妙に気に入ってしまいましたので・・・。フェイスプレートにオレンジが映えるブルーのアバロンシェルを選択したこともあり,気に入っています。実物は,そんなにけばけばしいほどではなく,適度な自己主張ができていると思います。
次回はいよいよES60の音について。お楽しみに。