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Westone ES60 リケーブルの効果絶大!

「リケーブルの影響論」に結論

 イヤホンに付属のケーブルを,好みに応じて他のものに変更する「リケーブル」については,
「そんなの変えても音質に影響はない。」
「いやいや,確かに音質は変わるよ。」
など,その音質変化について様々な意見が交わされることもあるようです。

  しかしまあ,いろいろと試してみた方ならよくご存じですよね。
「確実に音は変わります。」

  ※ちなみにES60は,ケーブル端子にMMCXを採用しており,他メーカーのケーブルと簡単に交換できます。オーダー時に,2pinタイプも端子も選択できます。

 

原音に忠実なES60とプレーヤーの音質傾向との狭間で

   WestoneのES60は,音楽データの音を非常に素直に表現します。以前にも当ブログでお伝えしたとおり,「正にモニター」という音質なのですが,数あるモニター系のイヤホンの中でも,その素直さは群を抜いていると感じます。

  曲の制作側が,どのような意図や事情の基に曲を作ったのかさえ感じられるほどです。例えば,しっとりとしたバラードで,ボーカルの声を聴かせたい曲であれば,その息づかいまで伝わってきます。逆に某アイドルグループのように,加工されたような声を無理に詰め込んだような曲は,明らかに音質の低下を認めることができます。

  そんな音源に素直なES60ですので,リケーブルの影響も絶大です。
 私は,AK120Ⅱをプレーヤーとして利用しています。(一旦AK320にも手を出したのですが,価格差ほどの音質向上は感じませんでしたので,ヤフオク行きにした経緯があります)

 その前は第1世代のAK120を使用していたのですが,iRIVER製品は第2世代から音の表現が大幅に変わり,随意分とおとなしめの音がデフォルトになったように感じます。

 第1世代では,メーカーお薦めのイコライザー設定「EQ PROモード」で,非常に瑞々しい音を再生してくれたのですが,第2世代以降のEQ PROモードは,一番聴きたいボーカルの中音域がくすんだようになり,全体的にもやもやした音に聴こえます。これは,私が中・高音域寄りの高解像度の音が好きだということによるものかもしれませんが。

  純正のケーブルではどうしようもありませんので,リケーブル決行となりました。

 

リケーブル効果絶大なES60 まずは「オーグライン線」

  私が利用させていただいたのは,ヤフオクで自作制作品を販売されている方のケーブルです。私が購入したものが,一般メーカーのどの価格帯の製品に相当するのかは分かりません。ご了承を。

 ※いずれのケーブルも4極バランス端子での利用となります。

  ケーブルの線材は,「銅」「銀」「オーグライン」などがあるようです。銅線は低音寄りのダイナミックな音,銀線は高音寄りの緻密な音,オーグライン線はその両面を持った色つやのある音と評されることが多いようです。

  まず試したのは,「オーグライン線」。

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 もやもやしていた音に,解像感が加わります。ただ,高音の伸びが全く足りません。仕方なくイコライザーで中音から高音のをかなり引っ張り上げました。また,低音がややうるさく聴こえるため,こちらはややダウン。これでようやく全体的にフラットな音になりました。
 煌びやかさも加わり,すばらしい音。欠点は,肝心の中音域にややひずみ感があり,ボーカルに被さってくることです。

 

これぞ決定版 銀線リケーブル

 そこで最後の望みをかけ,銀線素材も購入。これは,製作者さんの説明によると「4N純銀撚り線を+側に2本ずつ、-側に1本ずつ使用した六芯仕様MMCXコネクタケーブル」というもの。通常より銀線を豪華に使っており,お値段も結構なもの。

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 音質は…。
 すごい! 解像度バリバリ。中,高音が大幅に引き上げられ,全く別物の音質です。イコライザーの調整の必要性は皆無で,標準の「EQ PRO設定」で十分すぎるほどです。オーグライン線のときに感じた中音域のひずみもなく,全音域で見事なつながりを見せます。
 これは,プレーヤーの個性をも破壊するかのようなリケーブル効果です。これほど激変するのですから,「リケーブルで音質は変わるのか?」という議論の着地点は明らかです。
 あまりの音質の変化ぶりに,びっくりしてしまいました。これまでも,SE846やW60でリケーブルをしてきて,それなりの効果を認めてきましたが,これほどまでの変化は初めてで,本当に腰を抜かすほどに驚きました。

  ケーブルの質ももちろんでしょうが,ES60の,周囲の環境をそのまま表現するという懐の深さがなせる技だと考えます。

 

まさに「CUSTOM」な楽しみ方

 私は高音寄りのはっきりとした音が好みですので,今回の銀線ケーブルにドンピシャでしたが,きっとES60は,様々なケーブルの個性をしっかり生かし切ってくれるだけの能力を持っているものと思われます。
 どんな音質が好みの方が試されても,きっとどこかにこれまでは体験できなかったような着地点があるのではないでしょうか。

  皆さんもES60の異次元な世界を体験なさってみてください。

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