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50おやじが,お気に入りについて気ままにつぶやくページです。

2017 1〜3月期ドラマ 総括①「カルテットの斬新さ」

トピック「カルテット」について

やや小粒1〜3月期 そして圧巻の「カルテット」

 2017年1〜3月期の連続ドラマが終わりを迎えました。

 作品的にいうと「やや小粒」だったという印象は拭えませんでした。まあ,予想通りの展開です。

 そして,内容期には「カルテット」の圧勝だったと感じています。こちらは予想以上のできでした。

 

個人的「期待予想」,ほぼ的中!

 1月に,今期の展望をアップしました。その中で,「これは継続して観ることになるだろう」と推察される第一候補群と,「もしかするとツボにはまるものかあるかも」という第二候補群に大まかに分けているということをお伝えしました。

※あくまでも非常に個人的なこのみによるものですので,ご了承を!

 

 今期「第一候補群」と考えたのは,

・「嘘の戦争」フジ
・「カルテット」TBS
・「東京タラレバ娘」日テレ
・「お母さん,娘をやめていいですか」NHK
・「A LIFE」TBS

の5作品でした。そして,どの作品も最後まで視聴させていただきました。

 

 また,本来「第二候補群」と考えていた作品で,すべて視聴したのは,

・「突然ですが,明日結婚します」フジ

のみです。よって,計6作品を継続して視聴したことになります。

 

 更に,これらの6作品を満足度としてランク分けしますと,

A+

・「カルテット」

 

A−

・「お母さん,娘をやめていいですか」

 

B+

・「嘘の戦争」

 

B

・「東京タラレバ娘

・「A LIFE」

・「突然ですが,明日結婚します」

となります。

 

「カルテット」の斬新さ

 いや〜,「カルテット」おもしろかったですね。

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 その斬新さのポイントは,

①4人芝居の舞台のような世界観

②4人の台詞の「言葉遊び感」

③脇役の存在感

⑤計算され尽くしたミステリアスな展開

⑥「おまけ」的最終回の位置づけ

といったところでしょうか。

 

①4人芝居の舞台のような世界観

 テレビドラマなのにまるで劇場の4人芝居を観ているような感覚。魅了されました。脚本の妙なのでしょうね。舞台の中心が軽井沢のペンションという,閉塞的な空間もその雰囲気作りに一役買っているのでしょう。

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 さらに,主要キャストの4人の実力。

 表面は快活ながら,陰を抱えるようにな役柄を演じ切った松さん。暗い過去を抱えながら賢明に前を向こうとする女性を,独特の世界観で演じた満嶋さん。こだわりが強く,世間との不適合感を感じさせられる男性を演じた高橋さん。そして名家に生まれた自分に違和感を感じつつ,真紀さんに一途な思いを寄せる誠実な男性を演じた松田さん。

 どなたも,「替えの効かない」存在感を発揮していたと感じます。

 

②4人の台詞の「言葉遊び感」

 すずめの名言「みぞみぞしてきました〜」をはじめ,独特の言葉の言い回しが目立った本作。脚本家「坂元裕二」さんの魅力爆発でした。

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 何かとくどかったり,重ねてきたり,伏線になっていたり…。ドラマの展開にアクセントを付けるだけでなく,内容にも深く関わってくる言葉選びがされており,

「やっぱりドラマにとって,台詞って重要だよな。」

と,再認識させられました。

 

 また,「言葉」ではありませんが,「もの」にもこだわりがありました。

 第1話と最終話に登場する,「鶏の唐揚げ」と「レモン」。第1話では,4人考え方の相違の象徴として取り上げられますが,最終話では「それぞれの違いを尊重すること」の象徴として描かれています。

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 さらに,真紀さんが夫を待つ象徴として描かれた「脱ぎっぱなしの靴下」。愛情の深さと絶望感が際立っていました。

 

③脇役の存在感

 当然メインは上記の4人なのですが,脇役陣がいい味を出していました。

 息子失踪を真紀さんによるものだと疑う母親役のもたいさん。4人に演奏場所を提供するオーナー夫婦役の富沢さん,八木さん。情けない旦那役がはまっていた宮藤さん。等々。人選の妙です。

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 そんな中でも,「怪演」が光ったのが,レストランウエイトレス役「来杉有朱」役の吉岡里帆さん。表情を変えずに情け容赦のない行動をする「変質的」な役柄を見事に演じ切りました。

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 真紀さんの情報を得るために別荘に忍び込んだ際に生じたトラブルから脱出する際の「非尋常感」。目が行っちゃってました!また,富沢さんを誘惑しようとする際の身代わりの早さ!まるで喜劇でも観ているかのよう。

 極めつけは,最終話,金持ち風のイケメン外国人とリムジンから降り,指輪を見せながら,

「人生,チョロかった。あははは・・・」

とのたまう狂気的な言動。

 陰のMVPと言えるでしょう。

 

④計算され尽くしたミステリアスな展開

・4人が出会ったのは偶然か?必然か?

・すずめちゃんはなぜあんなにおどおどしているのか?

・真紀さんは本当に結婚していたのか?

・真紀さんは本当に夫を殺したのか?

・夫はなぜ真紀さんから離れていったのか?

などという謎が少しずつ紐解かれながら,物語が進みます。正に次々と謎が噴出して,観ている側は息つく暇も与えてもらえませんでした。

 

 さらに,

・真紀さんは真紀さんではなかった。

・真紀さんは父親を殺したのか。

という最終局面での大どんでん返しも準備されていました。もう,おなかいっぱいの大満足。脚本がいいと,本当に最後まで楽しめるのですね。

 

⑤「おまけ」的最終回の位置づけ

 よく連続ドラマでは,

「エンディングが強引すぎて,これまでのすべてを台無しにした。」

「ここまで期待させておいて,最後のひねりのなさにがっかり。」

「あまりに予想通り過ぎてびっくり。素人の脚本か!」

といった,エンディングトラブルが付きものです。

 

 しかし,「カルテット」の最終話はどうでしょう。はっきり言って,大どんでん返しを含めた,ストーリーの大枠は,前話まででほぼ完結していると考えます。つまり,最終話は,誤解を恐れずに言えば「おまけ」的な位置づけとも言えるのです。

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 ところが,この「おまけ」,よけいな「おまけ」ではありません。それぞれの過去や強すぎる個性などのすべてを含めて,4人それぞれが互いを尊重し合うことを決意することを描き切るためには,無くてはならない「おまけ」なのです。

 

 つまり,この「カルテット」は,単純なミステリーではなく,ミステリーを土台としたヒューマンドラマだったと言えるのではないでしょうか。

 どんな人間でも,信頼し合える人と出会うことで前に進んでいける…。夢と希望を描いたドラマだったのかもしれません。

 

 みなさんは,どうお考えですか?

 

 次回はその他のドラマ短評を…。

 

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