2017年1~3月期におけるスマホ世界出荷台数
全世界における2017年1〜3月期のスマホ出荷台数が公表されました。
これによると,
「1~3月期のメーカー別出荷台数の上位5社を見ると、サムスンが7920万台で首位となり、これにアップルが5160万台で次いだ。このあとの3社はいずれも中国メーカーで、ファーウェイの3420万台、オウポ(広東欧珀移動通信、OPPO Mobile Telecommunications)の2560万台、ビーボ(維沃移動通信、vivo Mobile Communication)の1810万台と続いている。」
とのこと。
Samsung,Appleの二大巨頭が存在感を示しているものの,その伸び率はほぼ横ばい。逆に中国メーカーの製品がいずれも20%以上の伸び率を示しているようです。
スマホの販売台数そのものが飽和状態に近づきつつある中で,低価格帯のものでもある程度の保障されるようになってきました。「高価でハイエンド」という製品だけが重宝されるという時代は過ぎ去りつつあるようです。
中国国内での販売台数は未来予想図か?
さらに,中国国内での販売台数を見ると,その傾向は顕著なようです。
販売台数,販売伸び率のどちらをとっても,AppleやSamsungの見る影がありません。数年前までは考えられないような急激な変化が起きているのが分かります。
果たして,このような中国国内の傾向は,全世界的な未来予想図なのか?おそらくAppleもこのデータを戦々恐々と見つめているのではないでしょうか?
今後のAppleの戦略やいかに?
AppleにしてもSamsungにしても,中・長期的な戦略を立てながら日々進んでいることでしょう。さて,Appleはどのような方向に舵を切っていくのでしょうかねえ?
あくまでもハイエンドモデル中心のフラッグシップ政策を堅持していくのか?
普及価格帯にもさらに触手を伸ばし,バランスよくラインナップを整えていくのか?
Appleの新たな戦略が中国製品の急速な波に飲み込まれずに間に合うのか?
iPhone8の数々の噂を見聞きするたびに,
「この2〜3年で,スマートホン界のパワーバランスも激変するのでは?」
と,危惧しているところです。Apple踏ん張れ!