「握る」という目の付けどころ!
Apple関連のニュースも世間を賑わしている今日このごろ。
「タッチID内蔵ディスプレイだ」
「ファンクションエリア内臓の有機ディスプレイだ」
等々,見た目が派手な話題に注文が集まりがちです。
そんな中,アンドロイド陣営も「夏モデル」の発表を控えているようですが,気になる機種の情報を見つけました。
なんと,スマホ本体を「握る」ことで,各種操作を可能にする機能を搭載しているようです。
誰しもが「握る」スマホだからこそ…
この「HTC U11」には,「Edge Sense」なる機能が搭載されているようです。
これは,
「本体側面に搭載された感圧式センサーを押し込む「スクイーズ (握る)」アクションにより,スタンバイ状態からのカメラ起動やシャッター操作、音声アシスタントの起動などが行える。センサーは短く握るか、長く握るかによって操作を区別することができ,それぞれにユーザーが任意のアプリ操作を割り当てられる。」
というもの。
下記の記事を見ると,
「Edge Sense が現在サポートしているのは,アプリの起動,カメラの起動,Gogole アシスタント(Google Now)の起動,スクリーンショットを撮影,音声検索の停止,フラッシュライトの ON / OFF,Sense Companion の起動です。これを長いまたは短い握るジェスチャーに割り当てることができます。」
とのこと。
スマホを操作するからには,誰しもが大抵はスマホを片手で握りしめます。その上で画面を操作するわけですが,もし「指で画面をタッチする」というこれまで当たり前だった指の動きを必要とせずに主だった動作をさせることができるのであれば,より効率的なスマホ操作ができることは明らかですね。
今現在は,「Edge Sense」に割り振ることのできる機能は限定されているようですが,それでも,「アプリの起動、カメラの起動、Gogole アシスタント(Google Now)の起動」が行えるのであれば,私としては十分のようにも思えます。
もしかするとまだまだそれぞれの「割り付け」に限界があったり,機能切り替えにもたついたりといった面があるのかもしれませんが,誰しもが行う「握る」という動作に注目しているという点で,今後の展開に希望を感じさせてくれます。
きらびやかな「機能」「技術」からの脱却の時期?
これまでも本ブログでは,「スマホ技術の限界」が近づきつつあるのではないかという観点で幾つかの記事を基に持論を展開してきました。
これまでは華やかできらびやかな機能や技術をモデルチェンジごとに搭載した新製品が市場をリードしてきました。しかし,そんな「スマホ」関連の技術やアイデアも熟成され,そうそうたやすくはブレイクスルーと呼ばれるような技術や製品は登場することはないと思われる時代に突入していると感じます。
であれば,より利用者の感性に近づき「使いやすさ」を追求売るために,これまでの「枯れた」技術を組み合わせたり,ひと工夫したりすることで,我々に驚きを与えるような新提案が必要となってくるのではないでしょうか。
今回のHTC U11の「Edge Sense」には,そんな潔さとユーザーよりの姿勢・目線を感じます。
iPhone7使いの私としては,Appleにも,単なる技術的なもの以外の「提案」を求めたいと強く感じます。