Apple,ついにファーウェイに逆転されちゃいました…
これまでスマートフォン売上げ第2位の地位を死守してきたAppleですが,ついにファーウェイに売上げを逆転されてしまいました。
具体的に見ていくと…
まずは折れ線グラフを見ると,ファーウェイは緩やかな上昇を継続させており,かなりの強みを感じさせられます。まあ,Appleは新型機種発表前の販売が落ち込む時期なのですが,それにしてもファーウェイの右肩上がりの上昇ぶりには脅威を感じますね。
新型が発表されれば,Appleがまた来年の夏場までは売上げ第2位に返り咲くのでしょうが,中華スマホの勢力の伸びは本物です。
記事は,「ファーウェイが世界第2位の地位に就いていられるのも長くはない」と,かなり甘く見たような書き方をしていますが,私は全く逆の考えです。ここまで売上げを伸ばしてきたファーウェイやそれに続くOPPO等の中華勢力こそが,これからの勢力図の変革の中核を担うと捉えています。
以前に中華スマホの脅威について書かせていただきましたが,それがここにきて現実となってきたということでしょう。
問われるAppleの戦略
棒グラフからは,Appleの戦略が見えますね。
他のメーカーが様々な機種を販売することで売上げを伸ばしているのに対し,Appleは「iPhone」のみ。実にいさぎいい戦略です。逆にいうと,たった2機種だけでこれだけの売上げを確保していること自体が「異常事態」なのだといえるかもしれません。それだけiPhoneやiOS,またAppleの思想やメーカーそのものへの信頼性が高いということなのでしょう。
しかし,しかしです。
「これからもこのままでいい」とはいえないところまで状況は変化しているのでは…と私は考えます。
これまで日進月歩で進歩してきたスマートフォンの性能もここにきて急速に落ち着いてきています。数年前のモデルでも,それほどストレス無く使用できますし,現在の安価なモデルでもそれは同様でしょう。価格面を考えると,格安モデルにユーザーが流れても何の疑問もありません。
Mac,iPadとの連携による快適さを覚えてしまった私のようなユーザーであればiPhoneからは離れられないとは思いますが,そんなわたしにしても,日本の料金体系や回線の条件が整えば,
「あえて型落ちのモデルを安く購入して…」
と考えるかもしれません。
このままで行けばおそらく,遠くない時期にAppleの売上げ順位は更に下がることになるでしょう。
それでもAppleは現在の戦略を貫くのか? それとも低価格機種に積極的に打って出るのか?
今正にAppleの戦略のあり方が問われているのだと考えます。