楽天モバイルのFREETEL SIM買収は,業界再編成の胎動だ
これまでもMVNO業界をリードした来た楽天モバイルが,FREETEL SIMのモバイル部門を買収しました。
これまで攻勢を仕掛けてきた「MVNO勢」ですが,ここに来て,大手キャリアの新規料金プランや,Y!mobileやUQ mobileといった「サブブランド」の反撃に遭い,だいぶ苦しくなっているようですね。
このまま行くと,MVNO内の再編成が急速に進みそうです。
大手キャリアの料金プラン見直しが効き始めた!
以前,auの新料金プランがiPhoneにも適応になり,新型iPhoneの利用料金が大幅に下がりそうだという記事を書きました。
この時点で,個人的には
「料金差がこれだけ縮まってくると,サブキャリアやMVNOを利用するメリットは殆ど無いな…」
と感じていました。最新のiPhoneを安定した通信品質で…という条件で,更に料金面でのハンデが埋まってきているわけですので,何も好んで利用品質を下げる必要はありません。
料金面でやや優位なも,Y!mobileやUQ mobileでは最新式のiPhoneが使えません。しかし,最近になってiPhone6sの販売を開始したことから,「最新機種」にこだわらなければ,候補に挙げてもいいかもしれません。通信品質は大手と変わらないようですので。
楽天モバイルも,以前お伝えしたように,新プランを発表するなど意欲的にアピールしています。また,今回の買収によって,更に通信網の充実を図っていくことでしょう。
しかし,やはりMVNOの最大かつ絶対的な弱点は「通信品質」です。
理論上は契約数が増加するごとに速度が低下していく事になります。開始直後は「高速」を誇っていた「LINEモバイル」が急速にその速度を落としたということは記憶に新しいところです。
一旦大手の「速度」と「安定性」に慣れてしまうと,おいそれとは後戻りできなくなるんですよね。
料金的に「圧倒的」なメリットがあれば考えなくもありませんが,前述したように大手キャリアが新料金プランをぶつけてきた今,私は殆ど魅力を感じません。
実際,MVNO業界の実態は厳しさを増しているようです。
果たしMVNOの生きる道はあるのか? そのためには,通信速度の向上は絶対条件のように思います。「ある程度の通信速度は保証」した上で,「さらなる料金低下」で訴える。もうこれしかないでしょう。
通常の使用方法で不満がなければ,SIMフリー版のiPhoneを購入して…という選択肢も考えるかもしれません。皆さんはどのようにお考えですか?