Googleの買収劇後,第一弾!
先日,GoogleがHTCのスマホ事業を買収したという記事をご紹介しました。
すると早速,その買収を生かしたスマートフォン,Pixel2/Pixel2XLが発表されました。
「多国籍化」は今後の主流になる?
まずもって興味深いのは,Pixel2は「HTC」,Pixel2XLは「LG」が生産するという点です。
事業買収した「巨人」Googleが,実際の製品を各子会社に作らせる。なんともやりきれない構図のようにも思えますが,今後はこのような形態が増えていくのかもしれません。スマホ業界も,もう10年もすると,Apple,Samsung,中華スマホの三大勢力に,Google,SONYなどのほんのわずかな生き残りが絡む…という構図になっているのかもしれません。いや,10年もいらないか? あと,SONYは生き残れるのか?
HTCの「売り」は残しつつ…
また,もう一つの視点として,HTC U11に搭載された,端末の側面を握って操作する「Edge Sense」を踏襲した「Active Edge」を採用しているということです。
ここにGoogleの方向性が見えてきますよね。
買収した企業の得意とする分野をそのまま生かし,「Google」の名を冠して流通させる…。このやり方に対する賛否はあるかと思いますが,こんな殿様商売,やはり「巨人」にしかできません。
ただ,「どこまでも新機能にこだわる」Samsung,「快適さとデバイス間の連携にこだわる」Appleという,ぶれないアイデンティティと比較するとどうしても安っぽく見えます。
個人的には,この点が,スマートフォン業界においてGoogleが「主流」と見なされない原因になっていくのではないかと危惧しているところです。
まあ,「AndroidOS」という絶対的な強みをもっているわけですので,端末事業でどうこうということはあまり考えていないのかもしれませんが,これって「PC」におけるMicrosoftとかぶって見えませんか?
Googleといえども,見誤ると10年後は…お〜,コワ!
抜群のカメラ性能
製品の詳細を見ると以下のように。
HTCのU11は,iPhone7以上の性能を誇っていたことは以前お知らせしました。
今回は一体どの程度の性能となるのか? iPhone8と比較したデータを早く見たいものです。
さて,このPixel2シリーズ,実は最大の売りが「カメラ性能」のようですね。
カメラ性能を数値化したデータを観ると,iPhone8を軽々と超えて圧倒的な1位を獲得しています。
「Google Pixel 2」のカメラ性能「iPhone 8 Plus」を抜いてトップに | iPod LOVE
まあ,数字の「スケール」がよく分からないのですが,iPhone8Plusよりも4ポイント高いというのは「ダントツ」といっていい数値のようです。
具体的な画像を見ると…
Pixel2の画像が青みがかっており,色温度的には好みが分かれそうですが,解像感やぼけ具合では明らかに勝っている感じ。
また,カメラ関係でいえば,「Googleカメラ」にも対応しているようです。
さて,このカメラ機能がどのように受け入れられるのか?
HTCの買収が,実際の売上げ貢献に繋がるのか?
楽しみなところではありますが…なんと,日本での発売予定は今のところないようで…