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au,SoftBank「半額サポート」のカラクリは?〜「縛りが増え実質は変化無し」が実体か?〜

新料金体系に戸惑う

 iPhoneXの発売を控え,その端末料金の高さから,各社の「料金体系」のわかりにくさが話題となっています。
 docomoは非常にシンプルなのですが,auSoftBankは非常に複雑。

 そんな中,このような記事が来ています。

 

「半額」の意味するところは?

 auSoftBankの新料金体系の「売り」は,「端末代金が半額」になるというシステムです。

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 まあ,詳しく見てみると結局こういうことです。

〇端末を48回払いの契約で購入する。(一年ごとに買い換えたい人向けに,24回払いの契約もあり)

〇24ヶ月を経過して新端末に機種変更する場合,残価を免除する。
 →「端末代金半額」

〇ただし,端末は没収。
 →次の契約で,これまでのように「下取り」による値引きは行われない

〇同じキャリア内での機種変更が義務づけられる。
 →他キャリアに移行する場合は,残った24回分を支払わなければならない

 

メリットはあるが,縛りも多くなる…そして,AppleCare必須!

 まあ,当座のメリットは当然あるわけで,利用することになる方々かも多いとは思いますが,気になる点もありますね。

 まずは「48回払いの契約」「同じキャリア内の機種変更前提」という「縛り項目の増加」です。
 何らかの理由で契約を解除する,キャリアを変更するといった場合に,多額の出費を覚悟しなくてはなりません。
 さらに,「端末本体は没収」です。様々な記事にも書かれていましたが,これ「車のレンタルリース」と同じ考え方なんですよね。もし端末を大きく傷つけてしまったら,端末の受け取り自体を受けって手もらえなくなる可能性も当然あるわけで,もはやこれ,AppleCare必須です。

 

そして,次の契約時のからくり

 そして,私自身が最も気になっているのが,
「端末没収による下取り値引き分の喪失」
です。

 これまでは,機種変更の場合に,それまで使用していた端末を個人的に売買するかキャリアで下取りに出すかすることで,それなりの額の「下取り金」を手にすることができました。それが新しい端末の機種代金から値引きされた形で月々の支払いが上下しているはずです。

 実際,今回の契約でも,旧機種を下取りに出すと「〇ヶ月分の機種代金が割り引き」と「料金シミュレーション」下部に表示されます(auの場合)。これにより,次の機種まではこの「下取り値引き分」が生きてくるのですが…

 次回の機種変更時には,「端末を没収」されるわけですので,今後は「下取り値引き分」が全く期待できないことになります。

 これまでよりは料金そのものが低くなっているので,極端な値上がりとはならないようですが,これなんだかキャリアにうまく図られたようでしっくりきませんね。

 iPhoneの端末自体が値上がり傾向ですし,今回のiPhoneXはプレミア的な価格になっています。総額として更に価格を下げるような努力を各キャリアにはしていただきたいものです。
 さらに,「うまみが薄くなっている」格安SIM各社も,思い切った戦略をとらないと生き残れないのではないでしょうか?

 こと「契約」「料金」の体制に関しては,大きな分岐点に差し掛かっているように感じます。今後の動向に要注目ですね。

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