えっ,もう値下げの噂?
「iPhoneXは絶対定期品薄!」
という予測の元,どんなにすごいことになるかと思えば,
「んっ? 年内に普通に手に入る状況になるなんて意外…」
と感じた方も多いのでは?
私も,iPhone7のジェットブラックのことを考えたら,それこそ年をまたいでもまだまだ品薄という状況が続くのではないかと考えていましたので,ちょっとびっくりした次第です。
もちろんAppleが手を打って,製造を急いだという事もあるでしょうが,あまりのV字回復ぶりに,
「iPhoneXって,あまり売れてないの?」
と考えたりもしていました。
そんな折り,以下のような記事が…。
2018年初頭に「iPhone X」や「iPhone 8」がテコ入れで値下げされるという噂 | iPod LOVE
なんと,早くもiPhoneXに値下げの噂が出ているというのです。
日本以外では売れていない?
記事によると,日本では好調な売れ行きのiPhoneXですが,他の主要市場であるアメリカ,台湾,シンガポールでの低調ぶりが深刻だというのです。
その理由について個人的に考えてみると…
①値段が高い
まずは,これまでの端末に比べて,iPhoneXが非常に高価になってしまったということ。
「スマホ端末が10万超え」というのは,やはり抵抗がありますよね。有機ELディスプレイやDepthCameraなど,最新鋭で歩止まりの悪い胃部品を使っているからなのでしょうが,なかなかおいそれとは投資しづらい価格設定です。
②旧機種でも十分な性能を持つようになっている
Appleの戦略としても,前年あるいはそれ以前の機種も「現役」としてラインナップに残し,価格を抑えて販売していることからも分かるとおり,もはやスマホのスペック的には,
「必ずしも最新鋭のものでなくても十分楽しめる」
という時代になってきています。能力的にも機能的にも…。
だとすれば,「あえて旧機種を狙う」という考え方は「大あり」です。
ましてや今回のFACEIDに関しては,「TouchIDの方が好き」という意見も多く,積極的にiPhone8やiPhone7,あるいはそれ以前の機種を購入している方も多いのではないでしょうか?
③中華スマホの本格的台頭
そしてこれが今後の大きな要因になって行くであろう最重要項目となるでしょう。
ほんの数年前までは,中華スマホといえば「安かろう,悪かろう」という印象が強かったのですが,ここに来てそんな概念は吹き飛びつつあります。
特に売れ行きが落ち込んでいるとされる「シンガポール」「台湾」などは,正に価格が抑えられていても性能が高い中華スマホが売れているということなのでしょう。
日本内の評価を見ても,値段や機能面だけでなく,「筐体の質感」「写真画質」「バッテリーもち」等,これまでiPhoneやGalaxyが得意としていた分野に関しても肩を並べている状況のようです。
早い時期の値下げは戦略的にあり得るか?
この「値下げ情報」,信憑性はどうなのでしょうか?
個人的に気になるのは,「Appleの販売戦略と合致するか?」という点です。
不人気だからといって,一旦イレギュラーな値下げをしてしまうと,今後消費者の買い控え等に繋がってしまうと考えるからです。
「Apple製品は値引かない」
という「安心感」があるからこそ,少々割高に感じても購入するユーザーは多いでしょうし,だからこそリセールバルューや企業イメージが突出して高かったはずです。
この「Apple戦略の基盤」となるべき考え方をねじ曲げてでも値下げに出るのか?
非常に興味が湧くところです。今後のAppleの動きに要注目ですね。