iOS,Macアプリの融合がもたらす可能性
昨年来,「iOSで動作するアプリが,Macでも利用できるようになる」
という情報が飛び交っています。
これ,実現できれば,特にMacユーザーにとっては正に福音となるでしょう。
なぜならば,Windows環境から移行してきた私のような者にとって,
「利用できるアプリが少ない」
というのがMac最大のデメリットとなっているからです。
Windowsであれば,Microsoft純正のソフトがしっかりサポートされているのはもちろんのこと,サードパーティー製の多種多様なソフトが潤沢に揃っていますし,加えて,更にかゆいところに手が届くフリーソフトも自由にインストールできます。
まさに「なんでもできる」状態なのです。
一転,MacのApp Store内のアプリの貧相なこと。まあ,Apple純正のアプリに関しては,Appleが近年力を入れて頑張ってくれていることは認めます。しかし,Microsoft純正ソフトほどの多機能性には及びません。
また,写真編集,動画編集,スケジュール管理,メール等の「王道系」アプリに関しても,選択肢が殆どありません。また,日本語化されたアプリの数も少なく,この点が日本でのMac利用率がなかなか上がらない直接の原因にもなっているのではないかと考えています。
では,そんな中でも一定のMac利用者がいるのはなぜか?その理由は,
①Macの操作性の快適さ
②iOSデバイスとの連携の快適さ
という2点に尽きるのではないでしょうか。
MacBook系のTrackpadがあれば,マウスなんて本当に必要ありませんし,iPhone−iPad−Mac間での自由なやり取りは,一度その快適沢体感すると,もうWindowsやアンドロイドには移行できない中毒性があります。
ここに,「アプリの融合」が加われば…
今やiOSアプリの数は200万を超えているようです。この中で日本語化され,我々が定番として活用しているアプリも多種多様に存在します。
もしそれらがMacでも使用できたら…
「かゆいところに手が届く」
なんてもんじゃないかもしれませんね。Windows環境以上になんでもできそうな予感がします。
このアプリの融合,是非とも早急に進めてほしいものです。
ティム・クック,デバイス間の融合には慎重
そんな中,AppleCEOのティム・クックは,MacとiPadの融合には慎重な姿勢を示したという記事が来ていました。
アプリの融合と,デバイス間の融合とでは,意味合いが異なるというもの。
これ,私も大賛成です。
「さすが,わかっていらっしゃる!」
という感じ。
Appleは,あえてWindowsか推し進める「タッチディスプレイ」を採用していません。これ,本当に大賛成です。だって,Trackpadという魔法がある以上,わざわざ指を垂直に立てて画面に触る必要なんて無いのですから。
画面に触る必要があるのだったら,iPad+ApplePencilという別の魔法もあるのです。
つまり,Appleは,その用途に応じてデバイスを使い分けて欲しいという提案をしているわけですね。本当に理にかなったアプローチです。大賛成。
Windowsは,何でもかんでも一つの中に取り入れすぎているように感じます。
この点に関するAppleの考え方を,ティム・クックは,以下のように発言しているとのこと。
「MacとiPadの融合には,デメリットがある。」
こちらも,
「さすが,わかっていらっしゃる。」
今後も,タッチディスプレイにだけは向かわないでいただきたいなあ。